オーガニックシャンプー vs 一般シャンプー【違いと選び方】

髪にやさしいシャンプーって? 違いがよくわからないあなたへ

「オーガニック」と書かれているだけで、なんとなく良さそう。
でも、なにがどう違うのかまでは分かりにくいもの。

この記事では、美容師として実際のご相談に触れてきた経験をもとに、オーガニックシャンプーと一般的なシャンプー(主に合成界面活性剤を使ったもの)との違いについて、成分・効果・選び方の面からわかりやすく解説します。自然派志向の方はもちろん、「敏感肌だから刺激を避けたい」「髪のエイジングが気になる」といった方にも役立つ内容です🌱

1. なぜオーガニックシャンプーが注目されるのか?

近年、オーガニックシャンプーを選ぶ人が増えています。その背景には、次のような理由が考えられます。

  • 肌へのやさしさ:合成界面活性剤による刺激を避けたい、敏感肌や乾燥肌の方からのニーズ
  • 環境への配慮:環境負荷の少ない製品を選びたいという意識の高まり
  • エイジングケア:頭皮環境を整え、健康な髪を育みたいというニーズ
  • 自然派志向:ナチュラルな成分でケアしたいという価値観の広がり

2. 「オーガニックシャンプー」とは?定義と特徴

Villa Lodola
Villa Lodola(ヴィラロドラ)

一般的に、以下のような条件を満たしたシャンプーが「オーガニックシャンプー」と呼ばれます。

  • 天然由来の界面活性剤を使用(例:コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸Naなど)
  •  石油系合成成分の使用を極力抑えている 化学香料・着色料を極力使用していない 
  • オーガニック認証を取得している(例:イチェア、エコサート、コスモス)

代表的な製品例:

  • ジョンマスター:オーガニック シャンプー イブニングP 
  • ヴィラロドラ:レノーボ シャンプー(quail正規取扱)

☘️ ポイント:日本では法律上「オーガニックコスメ」の明確な定義がないため、製品ごとに成分表示をしっかり確認することが重要です。参考)日本化粧品工業連合会の「化粧品等の適正広告ガイドライン

3. 合成界面活性剤シャンプーの特徴とその背景

organic shampoo

市販されている多くのシャンプーは、泡立ちや洗浄力を高めるために石油由来の合成界面活性剤を使用しています。

主な成分例
・ラウレス硫酸Na(洗浄力が非常に強く、安価) 
・ラウリル硫酸Na 
・オレフィン(C14-16)スルホン酸Na

これらの成分は強力に皮脂や汚れを落とせますが、敏感肌や乾燥しやすい方には刺激が強すぎることもあります。また、頭皮に必要な潤いまで奪ってしまう可能性も専門家からしばしば指摘されています。(参考著書:Lazzarini, R., Costa, L.L., Suzuki, N.M., & Hafner, M. d. F. S.)

4. 成分で比較する「オーガニック vs 合成」違い一覧

スクロールできます
特徴オーガニックシャンプー合成界面活性剤シャンプー
主な洗浄成分ココイルグルタミン酸Na、ベタイン系などラウレス硫酸Na、スルホン酸系など
洗浄力やや弱め(穏やか)強め(すっきり)
刺激性低め(敏感肌向き)高め(人によっては乾燥やかゆみ)
香り精油・植物エキス中心合成香料が多い
環境負荷生分解性が高い傾向高め(製品により異なる)
持続性(仕上がり)髪質により軽く感じることも滑らかでしっとり感を感じやすい
おすすめの髪質・肌質乾燥肌、敏感肌、細い髪、ダメージヘアオイリー肌、髪が太く硬い、スタイリング剤を多用する
価格帯2,000円~5,000円程度500円~2,000円程度

5. 美容室でよくあるご相談

「市販のシャンプーでかゆみが出る」 
「SNSで見かけたがこのシャンプーは良い商品か」
「シャンプー後すぐに乾燥してしまう」 
「ナチュラル志向だけどまとまりにくい」

quailにご来店されるお客様からも、このようなご相談をよくいただきます。

その際には、すべてをオーガニックで揃えるのではなく、髪質や生活スタイルに合ったバランスを取ることをおすすめしています。

たとえば、洗浄成分はやさしいものを使いつつ、仕上げのトリートメントでしっとり感を補う…といった使い方も有効です。

6. どちらが向いている?選び方のポイント

タイプ向いている人の例
オーガニックシャンプー敏感肌・乾燥肌/ナチュラル志向/子どもと兼用したい方/頭皮のエイジングケアをしたい方
合成界面活性剤シャンプースタイリング剤をしっかり落としたい方/髪が太くて硬い/皮脂分泌が多い方/爽快感を重視する方

7. 信頼できる情報の見極め方

quail interior

シャンプー選びでは、情報があふれていて迷ってしまう方も多いと思います。

ちょっと調べる手間はかかりますが、実際に厚生労働省のガイドラインや、日本化粧品工業連合会が示す成分表示ルールなども参考になるので、知識として見ておくことをお勧めしています。何を選ぶべきか、そのシャンプーは本当によいものなのか、誤った判断をしない一つの指標になります ✂︎

化粧品の成分表示に関する説明(消費者庁) 
全成分表示ガイドライン(日本化粧品工業連合会)

8. 美容室だからできる、髪と頭皮に寄り添う提案

quailでは、市販品からサロン専売品まで多様な選択肢の中から、その人に合う一本を一緒に探すことを大切にしています。香りの好み、頭皮の状態、スタイリングとの相性など…

意外と大切なのは「成分の強さ」だけではありません。

普段のヘアケアやライフスタイル、「あなたの今に最も適しているもの」を選ぶことがとても大切です。この記事が、毎日に寄り添うような一本を見つけるきっかけとなれば幸いです。

「あなたらしい美しさ」を育てていく選択を

hair salon

シャンプーは、毎日の積み重ねで髪の印象を大きく変えていくもの。
だからこそ、髪と頭皮に負担をかけすぎないことが、無理なく自分らしさを引き出す一歩になります。

「飾るより育てる」そんな考え方で選びたい、未来の髪のためのシャンプー選び。

もし迷ったら、quailにお気軽にご相談ください。
あなたにぴったりのケアを一緒にお探しします🌱


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この記事を書いた人

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quailオーナーのrisaです。
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